趣味の珍奇植物

珍奇植物から庭の芝生まで広く浅く

真冬に芝生を植えてみた

芝張りに適した時期はいつでしょうか。調べてみるとほとんど全ての回答が春と秋が最適、夏は高温で痛む可能性があるけどまぁ可能。冬は絶対NGとなっています。

じゃあ冬に張ったらどうなるのか、試してみようじゃないか。

 

100m2ほどの既存庭を解体・整地

芝張り工事の着手は12月初旬。芝を張るにはまずは下地作りですが、庭木がかなりの数植わっていたので抜根と整地は重機の力を借りました。小さなユンボですが100m2程の整地が1日で完了!文明の力は偉大です。

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ここで気をつけたいのが排水勾配を取りながら整地する必要があるという事です。雨が降った時など水がスムーズに流れるように付ける勾配のことを排水勾配と言い、これが無いと至る所に水溜りができてしまいます。そうすると蒸れが発生したりゴミが溜まったり芝に良くない状態となってしまうので雨水枡に向かって傾斜を取るようにしました。

土は元々のものがそれなりに良い状態だったので、特に作り変える事なく芝生を張ることに。本当はやりかえた方が良いんでしょうけど、ゴルフ場クラスのクオリティを求めているわけではないのでこのままやっちゃいます。

 

姫高麗芝を“目地張り”で植えていく

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下地が整えばあとは芝苗を並べていくだけ!

ガッツリ休眠期なので既に黄色い芝生たち。ほんとに大丈夫なのか不安になりますがここまで来たらもうやるしかない。

ちなみに芝にもいくつか品種があり、今回は姫高麗芝という品種を選びました。他の品種よりも葉が柔らかく、きめ細かいという特徴があるようです。庭を芝生化する一番の目的は子供が自由に遊べる場を作ることなので、転んでも痛くない環境にしてあげたかったのです。

 

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画像引用:https://shiba-teire.com/archives/24

並べ方にもベタ張り、目地張り、市松張りなど種類がありますが、冬の時期ということもありベタ張りを採用しています。他の貼り方では芝と芝の間に隙間ができるので、成長しない冬の間はそこから寒さに当たって枯れるリスクが高まるようです。多少コストはかかりますが一番安全な方法をとりました。

ベタで張っていくと壁際などどうしても芝苗の割が合わないところが出てきますが、ハサミで切って調整することができるので綺麗に納まったのではと思います。

 

最後に“目土”を入れて仕上げる

全ての芝を並べ終わったら、最後に目土を入れて完了です!

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枯れた芝生の黄色いカラーが隠れたので精神的にもいい感じです。

目土には芝生同士の隙間を埋め、傷んだ根を養生する意味があります。雨が降ったりすると多少流れたりしてしまうので根付くまではたまに目土を補充するなどしてやらねばいけませんね。

12月という誰も推奨していない時期にこれだけの規模で芝生を張るクレイジーな人はなかなか居ないかと思いますが、逆に事例としては価値のある試みなんじゃないかと思います。

上手く根付き一面の緑を拝める日を楽しみに冬を耐えます。